ちょっと挑戦してみたい性転換ネタその9。
ずばり!
ゲームのストーリーを女性主人公でなぞる!
最低月1更新。
でも、ゲームに忠実ではないと思います。
SSですから、ちょっとしたエピソードが中心かな。
あんまり期待しないでください(笑)
という事で、早速今日から。
女性主人公版P4へ繋がるプロローグ。
オリジナルキャラ出てきます。
苦手な方は注意です。
という事で、読んでやろうじゃない!という方は『つづきはこちら』からどうぞ^^
女性主人公で本編へと続く『プロローグ』。
*****
「伊月。お父さんとお母さん、春から仕事で海外に行く事になったの。期間は一年間だけど一緒に行く?」
そう聞かれたのは三月に入ってすぐの事だった。
「海外って、確か新学期は秋じゃなかった?」
「そうよ」
「・・・それじゃ、中途半端になっちゃうし、こっちに残るよ」
「そう・・・。それなら、遼太郎に連絡しておくわね」
「遼太郎って、お母さんの弟の? なんで?」
「なんでって・・・。年頃の娘を一人残していくのよ。心配でしょう」
何を当たり前の事をとため息を吐かれて私は苦笑を零した。
「大丈夫だよ。一年でしょ?」
「ダメよ。可愛い娘を一人置いていけるわけないでしょ。それにね、一人暮らしって思っているよりも寂しいのよ。そういう経験はもっと大人になってからにしなさい」
まっすぐな眼差しで言われたら頷くしかなく、母はそんな私を見てほっとしたように表情を緩めた。
「遼太郎の家ね、娘の菜々子ちゃんと二人暮らしなのよ。男親じゃ女の子の細かい所を気が付いてあげられないと思うし、あなたがいれば安心だわ」
そうだ。何年か前に奥さんが亡くなったと聞いた。確か私が中学生の時だ。
あの時は両親だけが葬儀に出席したので実際に叔父にも従姉妹の菜々子ちゃんに会った事はなかった。
どんな人なんだろう、叔父さんは。菜々子ちゃんは今年小学生だったはず。
兄弟がいない私は、さすがにこの年になってから小学生と遊んだ事がなかった。
うまく付き合っていけるのか、少し心配になる。
そんな私に気が付いたのか、母に朗らかに笑って見せた。
「大丈夫よ、伊月なら」
「そうかな」
「そうよ。これに関しては母さん心配していないわ」
そこまで言われてしまったらもうやるしかないというもので、私は母の笑みに答えるように笑い返した。
それからは忙しい日々が続いた。
両親の引越し準備と同時に私の引越し準備。
叔父のいる稲羽市の学校を探し、編入試験を受けに行ったりと瞬く間に時間が過ぎていった。
そして、新学期。
両親を見送ってから私は転校し、稲羽市へと移り住んだ。
春。桜が咲き乱れる中、私は運命の扉を開ける。
誰もが予想も出来ない不可思議で、けれどけして夢ではない現実を目の当たりにするのだった。
*****
転校前の一幕。
主人公の母親は私のオリジナルです。
実際はこんなお母さんじゃないと思います(笑)
主人公の両親ってどんな感じなんでしょうねー。
どうしたらあんな息子が出来るんだ・・・。
みてみたいぜ!
私自身転校というものを経験した事がないので、事実は違うかもしれませんが、その辺は大目に見てくださるとありがたいです^^;
次回から本編ですよ!
来月にまた会いましょう!
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