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P4Memo

P4Memo 要は萌の発露

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小話(P3P)

2009/11/19(Thu)01:59

先日言ってた綾女主で小話です。

ネタバレありますのでクリア済みの方推奨です!
読んでやるぜ!の方は「つづきはこちら」からどうぞ^^

女性主人公の名前は「秋月 神楽(あきづき かぐら)」です。



*****


 彼女が笑ってくれるのが嬉しくて、彼女が微笑むと僕も微笑む。

「綾時くん」

 優しい声で呼ばれると、僕の心臓はとくんとくんと大きく、早くなっていった。
 手を伸ばせば届く距離にいたいと願い、けれどそう願う自分の心に戸惑い、苦しくて・・・苦しくて仕方がなかった。

 なぜこんなにも彼女に惹かれるのだろう。
 どうして彼女なのだろう。

 何度も何度も自問して、答えはすぐそこにあるのに霧が掛かったように見えなくて。

「苦しいよ・・・っ」

 搾り出すように口にした僕に、彼女は慌てていた。

「どうしたの? どこが苦しいの?」

 背中を丸めた僕に駆け寄り、背中を撫でる。
 服越しに伝わるぬくもりに訳もなく涙が出そうになった。

「どうして、君なんだろう」

「え?」

「どうして・・・」

 彼女が戸惑っているのが分かる。
 けれども僕自身も答えが見つからないから何も言ってあげられなくて、結局は「ごめん」と謝るしかなかった。
 そんな僕にやはり戸惑ったように目を瞬いた彼女だったけれど、一瞬後にはしっかりと僕を見つめ返してそっと寄り添ってくれた。

「・・・よく、分からないけど・・・傍にいるよ。大丈夫だよ」

 ぎゅっと手を握られて、そこから伝わるぬくもりが優しさを教えてくれた。

「ね?」
「神楽ちゃん・・・」

 僕はその優しさが嬉しくて思わず笑みがこぼれる。そうしたら、彼女の表情も笑顔になった。
 それが嬉しくて、笑みを深くすると彼女はほっとしたように息を吐いた。

「綾時くんは笑っているほうが似合うよ」
「・・・そうかな」
「そうだよ」

 お互いの額を触れ合わせて目を閉じる。

 いつだって、不安定な僕を支えてくれる彼女。
 いろんな女の子に声をかけてしまう僕の『本当』を見つけてくれる大切な人。

「好きだよ、神楽ちゃん」
「うん。私も・・・大好き」

 赤くなった頬が可愛い。

 幸せ、なのに。
 なぜこんなにも不安なのか。

 いつか、僕は彼女を傷つけてしまう。そんな気がして仕方がなかった。





*****

初綾女主でございました。
薄暗くてすみません^^;

綾時と女性主人公のCPといったら悲恋・・・ですよね。
まぁ、ある意味ラストはハッピーエンド・・・なのかな。
たぶん、精神は添えたから。

ニュクス・アバターになった後も、女性主人公への想いが微かに残っていて戦うことに胸を痛めていたらいいと思います。
そうして最後には、手を取り合えるといいよね。

欲を言えば、あのラストバトルの後、コミュMAX(恋人時)で綾時から女性主人公への言葉が欲しかったかなー。

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No.126|小話(P3P)Comment(0)Trackback()

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