今夜はクリスマスですねー^^
サンタさん来るかなぁ! わくわくっ(*´Д`*)
なーんて、私はもう、サンタさんになる側なので姪っ子にお菓子を贈っておきました(笑)
夕方に着いたと連絡があって、姪っ子の喜ぶ声が聞けたので良かったです^^
私は親バカならぬ叔母バカなので、もうデレデレ・・・なんて話はいらないですね、すみません<(_ _)>
という事で、『Holy Night』の直斗側のお話を書きました。
たいしてラブ甘じゃあないのですですが、よろしかったら『つづきはこちら』からどうぞ^^
*****
「え? クリスマス、神凪くんとデートするの? じゃ、思いっきりオシャレしなきゃだね!」
その言葉がきっかけで、直斗は千枝と雪子と一緒に沖奈まで行く事になった。
25日は去年のようにみんなで過ごせたらいいと思って二人に話をしたのに、なぜかそんな話になってしまって戸惑うばかりだった。
なぜならば最初はオシャレをするという考えがなくて、ただ樹と会えることが嬉しくてしょうがないだけだったからだ。
今年のプレゼントは何にしようと、家にある探偵アイテムを見たりして。
けれど、彼女達は女らしい格好をしたほうがいいという。
その方が彼も喜ぶからと。
確かに樹は直斗に『私』の方が良いといった。
それでも、急がずに直斗のペースで女の子らしさを身に付ければいいんじゃないかと優しく微笑んでくれた。
その言葉が嘘だとは思えなかった。
だから、二人が言うように無理に女の子の格好をする必要があるのだろうかと考える。
ああ。でも。
女子制服を着た時の、彼の驚いた顔を思い出す。
こちらの方が恥ずかしいのに、なぜか樹も恥ずかしそうに笑って似合うと言ってくれた。
あの時の、彼の顔をもう一度見れるのなら女の子らしい格好をするのもいいかもしれない。
ただし、彼の前だけで。
やっぱりまだ、たくさんの人の前でそんな姿をさらす勇気はなかったから。
そうして、コートもワンピースもブーツもバッグも、ついでに・・・下着も全部揃えて、プレゼントも用意して、こんな女の子らしい格好をした直斗を樹がどう思うのか不安と期待で落ち着かない日々を過ごした。
けれど。
「えっ」
突然のキャンセルのメール。
風邪をひいてこちらに来れないと連絡を受けて驚く。
落胆は大きかったけれど、それよりも心配で心が痛んだ。
迷った末に、樹に電話をする。
高熱を出しているのなら、きっと電話に出るのも辛いだろうと分かっていたのに。
『直斗?』
案の定、電話に出た彼の声は掠れていてダルそうだった。
さっそく電話をした事を後悔したけれどこれだけは聞きたくて。
「
熱はどうなんですか?」
『うー・・・ん、何度かな。朝計った時は8度以上だった気がするけど』
返ってきた言葉にぞっとする。
『大丈夫だよ。ちゃんと病院行ってきたし、ちゃんと薬を飲んだから。・・・朝よりも楽だよ』
大丈夫な訳がない。
風邪で命を落とす事だってあるのだ。軽く見てはいけない。
遠くに離れていて何も出来ない自分がもどかしくて仕方がなかった。近くにいたって何も出来ないくせにと分かっていても、そう思わずにはいられない。
悔しいけれど、悲しいけれど、今自分に出来る事は早く電話を切って樹を休ませる事だけだった。
『明日・・・会いたかった、直斗・・・』
樹の、切なさの込められた声に胸が締め付けられる。
「はい・・・僕も、先輩に会いたかった」
直斗もまた同じくらい切ない気持ちで答えた。
治ったら会いに行くからと言ってくれたけれど、それまで待てないくらい、会いたくて会いたくて仕方がなかった。
通話を切って、もう相手に繋がっていない携帯電話を握り締める。
きっと迷惑になる。
分かっている。
だけど、傍にいたい。
会いたい。
直斗はもう一度携帯電話を開いた。
樹ではない、直斗の友人に。
「ごめん。利用してしまって」
『いいって! 頑張ってねっ。直斗!』
応援してるから。
彼女の明るい声に救われる。
アリバイ工作をお願いしてしまうほど、長い時間を過ごすことは出来ないかもしれないけれど、でも、それだけの覚悟で決めた。
明日、樹に会いに行く。
もちろん、会いたい気持ちが大きいことは認める。でも、それだけではなくて、苦しんでいる彼を放って置く事ができないから。彼の為に何かをしたいから。だから、会いに行く。
直斗は自分の腕にある時計を見る。
測定不能と記されたそれ。
早く、彼の居場所を感じるほど近くに行きたい。
「先輩・・・」
決意とは裏腹に不安げにこぼれた呟きが宙に消えた。
*****
中途半端ですみません^^;
そして本編も中途半端にきってすみません。
あの後彼らが何をしたのかは、読んだ方々の想像にお任せという事で(笑)
PR