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P4Memo

P4Memo 要は萌の発露

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2025/05/16(Fri)08:33

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小話

2009/09/05(Sat)01:41

し、しまった!!

いまさらだけど菜々子を入れるのを忘れてた!

ごめんよ、菜々子。
海に連れて行って上げられなくて・・・(T_T)

と言うことで、お待たせしました海水浴編です。

読んでやるぜ! の方は「つづきはこちら」からどうぞ^^


*****

 熱い日差しが肌を焼く。
 それはじりじりと痛みを感じるほどだった。

「あっちーっすね」

 完二が額の汗を腕で拭いながら言う。

「おう。あちーな」
「でも、海はきれいクマ!」

 青い海! 白い砂浜! 素敵な水着姿のおねーさんたち!

「あ! こらっ! 勝手に行くんじゃねぇ!」

 クマのテンションはかなり上がっているいるようで、陽介は今にも駆け出しそうなクマを捕まえているのに必死のようだった。

「あーもう、早くこねーかな」
「そうっすね。けっこう時間たってるっすよね」
「まぁ、しょうがないんじゃないのかな」
「そうクマよー。女の子はー、いろいろ時間がかかるクマよ。男と違ってスパーッと脱いでバッと履けば終わるのとは違うクマ」
「わーってるよ、そんなことは!」

 そんな事を言い合いながら更衣室の近くの浜辺で待つ。

「ごめーん。お待たせー!」

 さらに10分ほど待った頃にようやく背後から聞き覚えのある声が聞こえて4人は振り返った。
 と同時に揃って上から下。下から上へと視線をめぐらせた。

「これはこれは・・・」
「うっ・・・」
「おおー! みんな綺麗ねーっ!」

 僅かに頬を染めてそれぞれに反応を返す。が、いかんせん、その反応が本気だったために女性陣は明らかに引いた様子を見せた。

「ちょっ! やめてよ変な目でみんの!」
「みんなイヤラシー」
「うん。最低」

 じとっと睨み付けられて男どもはそろって視線を不自然に彷徨わせたものの、すぐにいつもの調子に戻って騒がしくなる。
 そんな中、樹は元気な女性陣の中に直斗の姿がないことに早々に気が付いてあたりを見回してた。
 色とりどりの水着に身に纏った女性はたくさんいるけれど、樹が求める人がいない。

「直斗は?」
「え? 直斗くん?」
「あれ? さっきまでいたのに」

 りせが後ろを振り返るが、そこには誰もいない。

「どこに行ったんだろ? それとも更衣室に戻ったのかな?」
「わたし、見てきますね」

 りせがさっそうと更衣室に戻るものの、いくら待っても戻ってこない。
 どうしたのだろうかとみんなで顔を合わせてさらに待つこと数分。やっと戻ってきたりせは困り顔をしていた。

「どうだった?」
「直斗くん、怖気付いちゃってダメ。やっぱり水着姿見せられないって」
「えーっ」

 揃って眉を寄せて顔を見合わせる。
 ここまで来たらみんなで遊びたい。それはきっと直斗も同じ気持ちのはずだが、羞恥心が抑えきれないのだろう。

「そっかー。まぁ、直斗だしなぁ・・・」

 少しずつだがみんなの前でスカート姿を見せるようにはなったものの、水着はまだ無理だったらしい。諦めの雰囲気が出る中、樹は更衣室へと向かう。

「神凪くん!?」
「ちょっ、先輩! 直斗くん、女子更衣室にいるんだよ!」
「うん。これ、渡して来ようかと思って」

 そう言って自身が着ていた半そでのパーカーを指差す。

「いくら先輩でも女子更衣室のまん前にいるのはちょっとまずいんじゃ・・・」

 確かに、あらぬ疑いをかけられてはみんなに迷惑をかけてしまう。

「それじゃ、渡してきてくれるかな」

 パーカを脱いで、りせに手渡す。りせは快く受け取ってくれて再び更衣室へと向かっていった。
 そうして今度こそ程なくして現れた直斗は樹のパーカーをしっかりと着込んでいてどんな水着を着ているのさっぱり分からない。
 が。

「こ、これは・・・」
「ブッ・・・」
「カ、カンジが鼻血噴いたクマ!」
「お、おおおっ。大丈夫かよ、おいっ!」
「うっ・・・」

 鼻を押さえたまま膝をつく完二に、慌てる陽介とクマ。
 そんな三人にため息をつく。

「ど、どうしたんでしょうか」

 すそを押さえ、出来るだけ身体を隠そうとする直斗。

「いや・・・。放っておいてやってくれ」
「え? いいんですか?」

 無言で頷き、改めて直斗を見る。
 180cm近くある樹と、150cmそこそこの直斗では体格差があり、樹の上着を着た直斗は確かに水着姿を隠すことは出来たが、却ってパーカーしか着ていないのではないかと錯覚してしまうような格好になってしまっていた。
 つまりは、いやらしい姿、なのだった。

「ところで、どんな水着にしたの?」
「えっ!」
「俺には、見せてくれるよね」

 言えば、直斗は頬を真っ赤に染めて眉を下げる。

「む、無理です!」
「どうして?」

 すでに自分たちの間には隠すものなどないのにと耳元で囁けば、彼女は首元まで真っ赤になってしまう。いつまでたっても初々しいその姿が可愛くて、思わず口元に笑みが浮かぶ。

「後でゆっくり見せてね」

 それはつまりどういう状況においてなのか、暗に示して髪の毛にキスをする。

「あ! こらー! 二人だけの世界禁止!」

 とたんに入る警告。
 樹と直斗は顔を見合わせて思わず笑ってしまったのだった。




*****

大遅刻、大変申し訳ありません!
一応、これで海水浴編は終了です。

もっと書こうと思えば書けるのですが、それだと小話ではない長さになってしまうので来年にとっておこうと思います(笑)

んで、直斗はどんな水着着ているのかというと・・・結局決めかねてこんな結果に^^;
でも、水着を決めてもきっと番長が見せないと思う!
なんだかんだとみんなに見せずに終了になりそうです(笑)

それでは次のお話で会いましょう!

 

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