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2025/07/26(Sat)00:45
P4Memo 要は萌の発露
2025/07/26(Sat)00:45
2009/04/07(Tue)00:53
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薄紅色の花びらが舞う。
蕾ばかりだった桜はまるで彼女の訪れを待っていたかのように花開く。
彼女はそんな花々に目を細めながらホームへと降り立った。
山々に囲まれた、都会のような喧騒とはかけ離れた場所。
今まで旅行以外で縁のなかった長閑なこの土地で今日から一年間暮らす事になる。
自然と大きく息を吸い込み、吐き出す。
それだけでリフレッシュしたような気持ちになって小さく笑った。
これから始まる新生活。
期待に胸が膨らむ。
本音を言えば片隅に小さな不安もあるけれど、それでもワクワクする気持ちのほうが強かった。
『そんな田舎に行ってかわいそう・・・』
『行ってもつまんないんじゃないの?』
転校を知ったクラスメイト達はそう口にしたけれど、もともと都会の喧騒やあの忙しない生活に疲れていた彼女にとっては、この土地こそが安寧の場所。
きっと、楽しく暮らしていける。
そう、確信していた。
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とりあえず、ここでいったん終わりです。
続きはまた後で~。
No.48|小話(性転換ネタ)|Comment(0)|Trackback()
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