薄桜鬼の曲を聴いていたら切なくなってきたので小話を書きに来ました。
今回は花村→小西先輩で。
本当に短いですが。
主直じゃないけど読んでみようかね、の方は「つづきはこちら」からどうぞ^^
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好きな人がいた。
一つ年上の学校の先輩。
都会から田舎へと引っ越してきて腐ってた俺は、明るい笑顔に励まされて、いつの間にか俺はその人の事を好きになっていた。
『花ちゃん』
優しい声。鈴の音を転がしたような笑い声。
その人の顔を見るたびに心臓が高鳴って、自分でも分かるくらい舞い上がって、調子に乗りすぎて後で自己嫌悪に陥ったりして毎日忙しかった。
けれど、その人はあの日突然この世からいなくなってしまった。
伝えたくても、もう二度と口に出来なくなった想いは、いつまでも胸を燻っていて新しく好きな人を作ることが出来なかった。
それ以上に聞きたくなかった先輩の本音。
それもまた次へ踏み出そうとする俺の足を重くさせていたのかもしれない。
確かに先輩には嫌われていたのかもしれない。
苦しくて。
それでも、俺の気持ちは本当だった。
「俺、お前の姉ちゃんが好きだったよ」
ようやく口に出来たのはもうずっと後で、告げた人はあなたの弟だったけれど、それでも、俺の中で一つの区切りが付いたような気がした。
小西先輩。
あなたが俺をどう思っていたとしても、俺は確かにあなたに救われていた。
あなたは嫌がるかもしれないけれど、けど、言わせて欲しいんだ。
ありがとう。って。
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本当に本当の小話で申し訳ないです。
小西先輩は、花村を本当の意味では嫌ってはいないとは思いますけれど、あれだけ聞くと真実のような気がしてしまいますよね。
あそこは本当に辛かったです。
そして、先輩の弟の尚紀くんに言ったあの台詞の時は、それなりに踏ん切りをつけている印象でしたね。
というか、花村が男前で仕方がなかったです^^
イイヤツダナー、花村は!
大好きです^^
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