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P4Memo

P4Memo 要は萌の発露

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小話

2009/01/17(Sat)00:10

幼馴染みパラレル2

タイトルがない(笑)
決まり次第書きますね^^;

*****

「おまえ、もしかしてちっさい頃この辺に住んでなかった?」

 転校初日。
 一時間目に入る前の短い休み時間に、後ろの席の茶色い髪の男子生徒に声をかけられた。

「あ。俺、花村陽介。よろしくな」
「ああ、よろしく。・・・住んでたけど」
「お。やっぱり! 覚えてないか? 俺、幼稚園と小学校とおまえが引っ越すまで同じだったんだけど」

 にこにこと、人当たりの良い笑みを浮かべる顔をじっと見つめる。
 髪は茶色いけれど、この目鼻立ち、見覚えがあるぞ、と記憶の引き出しを順に開けていく。

「ああっ! 陽介!?」

 ぽん、と脳裏にイタズラばっかりやって幼稚園の先生に怒られていた一人の男の子を思い出した。

「やっと思い出したか」

 にっと笑うその顔は記憶の中のままで懐かしい。
 嫌だと言っているのに、一緒にやろうと強引にイタズラに加担させられて、一緒に怒られたのは今でも覚えている。

「髪の毛茶色くなかっただろ」
「ん? あっそか。・・・・にしたって顔あんまり変わってないんだから分かるだろーが! 俺はすぐに分かったっていうのに」

 そう言われてしまうとこちらはごめんと謝るしかなくて、樹は苦笑を零す。

「こっちに帰ってきたんだなー。どうしてんだろーなーとは思っていたけど、また会えて嬉しいよ。また色々遊ぼうぜ」
「ああ。あ、でももうイタズラの協力はしないからな」
「もうしてねーって! いくつだと思ってんだよ!」

 声を出して笑い合って。
 何事かとクラスメイト達がこちらを見ていたが構わなかった。
 幼い頃、遊んだきりで連絡もしていなかった樹のことを覚えていてくれた喜びのほうが大きかったから。
 覚えていてくれただけで、こっちに帰ってこられて良かったと樹はしみじみと思った。

「んじゃ、さっそく今日一緒に帰ろうぜ。この辺も色々変わったから案内するから」
「うん。じゃ、お願いするよ」
「おう!」


つづく。
*****

タイムアウトー!
もう少し書ければ良かったんだけれど(涙)
申し訳ないです^^;
次はもうちょっと長く書けるといいなぁ・・・。

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No.33|小話Comment(0)Trackback()

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